文化ふれあい館は、水城跡から太宰府天満宮までの途中に点在する史跡を結んだ「歴史の散歩道」のガイダンス施設です。今回は史跡のパネル展示に加え、建物の屋根などに使用された「瓦」に焦点を当て、発掘された古代や中世の瓦、修理のため屋根から下ろされた近世の瓦、さらに当館の屋根に葺かれた現代の復原瓦を紹介します。
古代において瓦ぶきの建物は役所や寺院に限られ、壮大な屋根には大量の瓦がふかれていました。現在そのような姿がのこされているのは奈良や京都などの限られた地域のみです。
文化ふれあい館は、もし太宰府に古代の建物が残っていたなら、という姿をイメージして建てられました。屋根は現代の瓦とは異なる、丸瓦と平瓦が交互にふかれる本瓦葺きとなっています。
軒先瓦(屋根の一番先の部分)には模様が付いています。丸い瓦には蓮の花の形、平らな瓦にはつる草の形が型押しされており、それぞれ蓮華文(れんげもん)、唐草文(からくさもん)と
いいます。これらの瓦は筑前国分寺が建てられた当時使われていた瓦の模様をそのまま用いてつくられたものです。
▲文化ふれあい館収蔵庫の屋根 ▲文化ふれあい館の軒先瓦
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