太宰府の民俗

3恵比寿神

石像
石像
拓本
拓本

所在 坂本区・花屋敷 太宰府市坂本三丁目
造立 昭和12(1937)年1月
-寸法- (単位:cm)
石像 高さ:113.0 幅:104.5 奥行:31.0
拓本 縦:129.7 横:95.7

   旧坂本村の「ムラ方」の農家の人々により祀られているえびすさまです。昭和9年(1934)の旱魃(かんばつ)時に
米が不作で困窮(こんきゅう)したため、村が豊かになるようにと願い昭和11年(1936)12月3日に「恵比須尊天鎮座
祭(えびすそんてんちんざさい)」を行い、翌年1月に石像を祀ったことにはじまります。
   現在は5軒が回り当番で祀っており、本来の祭日は12月3日であるものの、人が集まりやすいように12月第1日曜日
を祭日としています。当日は、注連縄綯いから直会(なおらい)まで通しで行われ、以前は、注連縄が綯い上がると、
当番家の床の間にお供えしてお参りし、皆でボタモチを食べて休憩するのが習わしでした。直会は通常当番家で行われ
ますが、 令和2年(2020)は密集を避け、近くの鬼子母神堂(きしもじんどう)でされました。なお、この日綯った注
連縄は、正月過ぎに「ほんげんぎょう」で焼納(しょうのう)されます。