太宰府の民俗

15 恵比寿像(線刻)

石像
石像
拓本
拓本

所在 連歌屋区・西門(太宰府天満宮境内)  太宰府市宰府四丁目
造立 明治5(1872)年11月(再建)
-寸法- (単位:cm)
石像 高さ:130.0 幅:88.1 奥行:34.2
拓本 縦:138.0  横:95.1

  もとは7軒ほどで祀っていたえびすさまです。太宰府天満宮の西門前の通り沿い(県道筑紫野・古賀線)に置かれてい
ましたが、道路の拡張工事のため現在地へ移されました。今は南向きに建っている像は、かつて西を向いていたといいま
す。組でお祭りしていた頃の詳しい様子は分かりませんが、現在は祭日の前に太宰府天満宮の方が注連縄を張っており、
12月3日当日は旧組の各家で供物を上げています。
  三条には6つのえびすさまがあり、こちらを入れて7ヶ所お参りすることを「七所詣り」と呼んでいました。現在使わ
れる「七所詣り」という言葉は、町域を限らず任意のえびすさま7ヶ所をお参りすることを指しているようです。