太宰府の民俗

20 恵比寿像(線刻)

拓本
拓本

所在 馬場区・池ノ端(浮殿境内) 太宰府市宰府四丁目
造立 年代不詳
-寸法- (単位:cm)
石像 高さ:136.0 幅:87.0 奥行:33.0
拓本 縦:132.5  横:82.0

  もとは大町で祀られていたえびすさまです。明治末から大正初め頃までは、旧太宰府小学校の隣に祀られていましたが、
その後、太宰府駅前交差点近くに移されました。かつては世話人会があり、祭日の12月3日は「三日えびす」と呼ばれ、
紅白の重ね餅をお供えして子どもたちがそのお下がりをいただき、夜には皆で集まってさながら町内の忘年会のような様
子が見られたといいます。また、同日には「えびす市」が立ち、ここで足袋など購入し冬支度をしたそうです。大変な賑
わいがあり、えびすさまは「市人(しじん)の神」とも言われました。
  その後、昭和54年(1979)、道路拡張のため太宰府天満宮境内の浮殿へ移され、さらに現在地に移ったのは平成17年
(2005)に九州国立博物館の開館に伴う周辺整備が行われたときのことです。