太宰府の民俗

21 恵比寿像(線刻)

石像
石像
拓本
拓本

所在 馬場区・溝尻 太宰府市宰府二丁目
造立 年代不詳
-寸法- (単位:cm)
石像 高さ:66.0 幅:59.5 奥行:27.5
拓本 縦:62.6  横:71.6

  連歌屋方面から続く溝が藍染川(あいぞめがわ)と合流する辺りを溝尻といい、多くの店が軒を並べていました。こち
らは商売繁盛の神さまとして、旧溝尻(錦町)上組により祀られたえびすさまです。かつて12月3日には、8軒の回り当
番で供物の準備や参拝者へのふるまいを行ってきました。直会は当番家で行われていましたが、後に店で行うようになり、
その際も萱島鶴栖が描いたえびすさまの掛軸を必ず持って行き掛けたといいます。
  祭りを担ってきた家の多くがこの地を離れるなど、お世話をする人の数が減り、平成22年(2010)以降は注連縄を張
り、酒などをお供えするのみとしています。祭りの当番を次の家へ渡す際、組で代々引き継がれてきた萱島鶴栖筆の掛軸
などの道具一式が、当館へ寄贈されました。