太宰府の民俗

23 恵比寿像(線刻)

石像
石像
拓本
拓本

所在 馬場区・院王馬場 太宰府市宰府二丁目
造立 年代不詳
-寸法- (単位:cm)
石像 高さ:129.0 幅:83.5 奥行:25.5
拓本 縦:152.0  横:95.5

  明治初年から宮町で商売をしていた個人が、商売繁盛の神さまとして祀ったえびすさまです。商家の屋号は「蛭子屋」
といい、もとは、現在の太宰府天満宮余香殿(よこうでん)の場所に置かれていました。線刻のえびす像は、同じ宮町
に住む太宰府の絵師・吉嗣梅仙が近所のよしみで描いたもので、岩の上に立つ姿をしています。
  昭和13年(1938)、個人宅の移転にともない現在地に移されました。さらに昭和30年頃に家を建て替えた折、えびす
さまを見えやすい庭先に移動させたといいます。平成24年(2012)まで、12月3日には重ね餅、鯛、野菜などの供物
を上げ、お参りに来た人を戸主がお接待していました。