太宰府の民俗

24文字「蛭子神社」(陰刻)

石像
石像
拓本
拓本

所在 馬場区・院王馬場 太宰府市宰府二丁目
造立 年代不詳
-寸法- (単位:cm)
石像 高さ:73.0 幅:51.0 奥行:25.0
拓本 縦:87.2  横:62.0

  「蛭子(ひるこ/えびす)神社」という文字が刻まれた市内唯一のえびすさまです。もとは郡道の辻に置かれていまし
たが、その場所が牛馬のつなぎ場になったため、昭和13年(1938)頃、個人の敷地内に移動しました。その頃のえびす
さまは敷地の内側を向いていましたが、地域の人々がお参りしやすいように、平成6年(1994)に現在地へ移し、道路
側に向けたそうです。
  戦前までは、12月3日に院王馬場の人々が、三味線・太鼓に合わせて餅つきをし、重ね餅をお供えしていました。今は
個人が正月に御神酒や餅を家の中から、えびすさまへ向けてお供えしています。供物をカラスや猫に食べられないように
工夫することは、昨今の共通課題となっています。