学芸だより

太宰府市立国分小学校6年生と一緒に「校区の史跡めぐり」

  4月25日(金)、太宰府市立国分小学校の総合学習に当館の学芸員が招かれ、6年生とともに「校区の史跡めぐり」を行いました。国分小学校の裏山から水城跡の景観を見学した後、地域の産土神として親しまれている衣掛天神や、筑前国分寺・尼寺跡、寺や役所などの瓦が焼かれていた国分瓦窯跡や、6世紀末頃にできたと考えられる陣ノ尾古墳(1号墳)を廻り、途中文化ふれあい館では筑前国分寺七重塔の復原模型を見たり、屋上に上がって違った角度から水城跡を見学しました。

 今回の学習の目的は、身近にある史跡に目を向けることで、子どもたちが地域の歴史に興味や関心を持ち、今後の学習意欲を高めるというものでした。国分小学校は現在、奈良市の小学校との交流計画を進めており、学習後の感想に「奈良の小学校の人に太宰府の歴史を伝えたい」とありました。また「史跡をどのように残していくか考えたい」など、史跡の保存にも関心を持ってくれたようです。

 文化ふれあい館では展示見学や館内探検など館内の教育普及活動にとどまらず、「史跡めぐり」などを通して地域の歴史と文化に直接ふれる機会を提供し、学校の教育活動を支援しています。 

【屋上より水城跡見学】

「水城の堤防は1300年以上も前に、すべて人の手で作られたんですよ。」
 
【礎石の見学】

「ぼくの足の下にある礎石は、建物の柱を立てる基礎の役割をしたんだ。大きな柱だったのかな。」
 
【陣ノ尾古墳の内部見学】

学校のすぐ下にある史跡。「いつもは鉄の門が閉まっているけど、今日は中に入れるんだ!」と興味津々。