学芸だより

学芸員のしごと紹介:学芸員実習

 文化ふれあい館では、毎年1回、地域の大学から学芸員実習生の受け入れを行っています。10日間の実習期間中、歴史・美術資料などの取り扱い方法や調査の仕方などを学び、展覧会の企画や講座の運営など、博物館運営に関わるさまざまな実務を体験してもらいます。またプログラムには、埋蔵文化財の発掘調査や行政資料の整理作業など、館内各部署の諸々の機能を活かした内容も含まれています。
 実習生は毎日レポートを書いて、その日に行った実習のまとめをし、担当学芸員が内容を確認してコメントを書きます。この現場実習を一通り終えてはじめて単位となるのです。終了後、実習生は「学芸員の仕事がいかに多岐にわたるものか実感できました」「館の中で仕事をしてみて、博物館により親しみがわきました」などと感想を述べています。館にとってもまた、若い新鮮な視点によって日頃の業務を見直すよいきっかけとなるのです。


桐箱から茶碗を出して状態を確認します。