学芸だより

今年も開催!「まるごと太宰府歴史展2017」


 現在開催中の「まるごと太宰府歴史展」は、平成24年より毎年同時期に行っている展覧会で、太宰府の歴史を時代の流れにそって紹介しています。毎回、その年の話題を取り上げた「トピック展示」のコーナーを設けており、今年は、市の新指定文化財と、生誕200年を迎えた漢学者・中村徳山とその教え子である哲学者・井上哲次郎関連の資料を展示しています。(徳山や哲次郎の人物紹介は、館ホームページでも触れています)
そのほか、江戸時代に平戸藩(長﨑県)の藩士が記した紀行文で、道中の記述から当時の太宰府の様子がうかがえる「宇佐詣記」や、今年が没後30年となる彫刻家・冨永朝堂作品など今回初めて展示する資料も複数点あり、過去に展覧会を観覧された方もお楽しみいただけるよう構成しています。
これら以外にも、歴史の一場面をイメージしたイラストパネルや、文字を大きくリニューアルした解説パネルなどが皆さまのご来館をお待ちしています。ぜひお越しください。

学芸員 髙松麻美
2017年9月