学芸だより
「太宰府と鉄道展」
4月1日(水)から開催する「太宰府と鉄道展―想いをつなぐ時間旅行―」は、太宰府と鉄道の関わりを、歴史や観光という面に焦点をあてて紹介する展覧会です。太宰府地域における鉄道は、太宰府天満宮への参詣客輸送を目的として発達をはじめ、天満宮およびその周辺の観光事業に大きな影響を与えてきました。展覧会では、観光客に向けて制作された案内図なども展示します。また、数多の人々を惹きつけてやまない鉄道について、ファンの方々からお借りした貴重なコレクションを通して魅力の一端をお届けできるよう、展示構成を考えています。
そして、西鉄二日市駅北側の操車場跡地における発掘調査により姿を現してきた「古代の客館跡」に関する資料も取り上げます。客館は、外国使節が滞在し食事などを提供された施設で、この発見が近年大きな話題となりました。
さらに、4月12日(日)には、「鉄模クラブ福岡」の皆さんによる、鉄道模型の走行実演イベントも行います。8m×4mサイズのボードの上に敷かれたレールを、精巧な模型が走る姿はまさに圧巻で、鉄道ファンならずともワクワクすること間違いなしです。ぜひご来館ください。
(学芸員 髙松麻美)
※4月12日(日)開催予定でした鉄道模型の走行実演イベントは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となりました。