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BLOG 井上哲次郎ってどんな人?―まるごと太宰府歴史展2017―
8月
03


   8月5日(土)にオープンする「まるごと太宰府歴史展2017」で特集する哲学者・井上哲次郎についてご紹介します。
  哲次郎は、安政2年(1855)現在の五条に医者の三男として誕生しました。幼少のころより近所の儒学者・中村徳山の門下に入り漢学を学んだ哲次郎は、長崎の廣運館を経て東京の開成学校に入学、卒業と同時に東京帝国大学に進学し哲学を専攻しました。その後ドイツに留学した際は多くの哲学者と親交を深め、帰国後は母校で東洋哲学を教えており、多くの学者を育てました。
  哲次郎の著書には、日本近代詩の先駆けとなる「新体詩」や漢詩「孝女白菊詩」などがあります。「孝女白菊詩」は、落合直文によって大和言葉に直され、「孝女白菊の歌」として広く知られるようになりました。
  8月5日(土)に行うオープニングコンサート「筑前琵琶演奏会」では、「孝女白菊」も演奏予定です。ぜひ、お聞きください。