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豊かな知との出逢いを願って ~文化ふれあい館~
8月
20
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豊かな知との出逢いを願って
~文化ふれあい館~
「逢知」という言葉は、初夏に薄紫色の可憐な花を咲かせる楝(あふち、センダンの古名)にちなんでいます。「あふち」と「会う」が同じ音であることから、出会いを連想させる植物として『万葉集』にも登場します。文化ふれあい館では、豊かな「知」との「出逢い」があるようにと願いを込めて、楝を館の花としています。
館の解説シートの愛称を「逢知の栞」、また館のエントランスホールを活用した市民コンサートを「逢知コンサート」と呼んでいるのは、そのためなのです。なお、「あふち」と書いていますが、現代語では「おうち」と詠みます。
730年に「梅花の宴」を開いた大宰帥・大伴旅人は、当地に赴任してすぐ妻を亡くしており、これを悼んで山上憶良が詠んだ楝の花の歌は、太宰府小学校そばの大町公園などに歌碑が建てられ、多くの万葉ファンに親しまれています。
◆山上憶良歌碑についてはこちらをご覧下さい
解説シート「逢知の栞」
楝(あふち)の花
逢知コンサート(2018)