太宰府と文芸

太宰府には、古くより豊かな文芸の土壌があり、当地で詠まれたか、あるいは当地へ思いを馳せて詠まれた和歌や俳句・詩などの作品が、現在に多く伝わっています。ここでは、市内に点在している、こうした作品を石に刻んだ文学碑についてご紹介します。(今後情報を追加する予定です)

清水記(せいすいき)碑




清水記碑
石碑所在地:観世音寺
 
 観世音寺に建立されたこの石碑には『源氏物語』玉蔓の巻に「清水の御寺の観世音寺」という記述が見られることが刻まれています。
   観世音寺は山号を「清水山」といい、その理由は、講堂から北へしばらく進んだところに清水が出るためとも伝わっています。貝原益軒が著した地誌『筑前国続風土記』にも「寺の後の田の中に、清水の出るところあり。此故に清水の号あるにや」と書かれています。「清水井」や「弘法水」と呼ばれている由緒ある名水が、江戸時代に荒れてしまい人々から忘れさられつつあることを嘆いた福岡藩士・加藤一純が、後世に伝えるべく権大納言兼大宰権帥・滋野井公麗に文を頼んで、碑に残したことが背面の碑文から分かります。このことは、一純が編んだ『筑前国続風土記附録』でも同様の記載があります。また、公麗は一純がかつてそのもとで有職故実などを師事した間柄でした。



※「弘法水」の名の由来については
学芸だよりNo.29に詳細があります。


 


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