太宰府の民俗


10地禄(録)神社


  大佐野区(おおざのく)は太宰府市の西南端、天拝山の西北麓、佐野川の最上流部に位置し、北は向佐野区、東・南は筑紫野市、西は大野城市に接しています。この大佐野区にはかつて「脇道場(わきどうじょう)」という水城の出城があったとの言い伝えや、天正年中(1573~1593)の岩屋城(いわやじょう)攻めの際に、薩摩勢の狼煙台(のろしだい)が置かれたという説話が残されています。
  大佐野区の氏神は地禄神社(ちろくじんじゃ)で、成立年代や由緒については分かっていません。祭神は土をつかさどる埴安神(はにやすのかみ)です。現在の社名は、明治初期に定められたもので、『筑陽記』や『筑前国続風土記附録』などの近世の地誌類には「天神社」、「地禄天神社」「地禄田天神」などの社名で記されています。

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