太宰府の民俗


4国分天満宮


  国分区(こくぶく)は四王寺山の西南麓に位置し、北は水城区、西は吉松区、東は坂本区、南は通古賀区に接しています。国分という地名は、天平13 年(741)に聖武天皇の詔によって建てられた筑前国分寺(ちくぜんこくぶんじ)によるもので、この他にも国分尼寺跡(こくぶにじあと)、国分瓦窯跡(こくぶかわらがまあと)などの史跡に富んだ地域です。かつての集落は国分寺周辺の農業を生業とする「ムラ(方)」と、日田街道の道筋に沿った商人や職人が多く生活する「マチ(方)」と呼ばれる場所にありました。
  国分天満宮(こくぶてんまんぐう)はかつての「ムラ」の住民により祀られています。祭神は菅原道真です。お宮の成立年代や由緒については詳しく分かっていませんが、本殿に「弘化(1844~1847)甲□□□三月吉日」とあることから、およそ170年前から祀られていることが分かります。また、明治5年(1872)に村社に定められたという記録が残っています。

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